手術前 1(入院2日目)

手術当日。
6時起床。

勿論、それは病院の規則に基づく起床時間です。

看護婦さんが検温と血圧測定のために回ってきました。

よく眠れましたか?

と聞かれ、素直に

全然

と答えました。

看護婦さんは

まぁ今日が手術ですし、緊張して眠れなくなったりしますもんね~

と言いました。

が・・・、私は一切緊張しておりません。

その点を強調する気にもなれず、

へい、そうっすね

と適当に会話を合わせておきました。

朝早くから、教授の回診というのがありました。

ドラマ「白い巨塔」で、唐沢寿明さんを筆頭に集団で廊下を歩いていた、アレです。

私は「白い巨塔軍団」が来るということで、ワクワクしました。

20人くらい集団で来るのかな?と予想してみたりしましたが、M大の白い巨塔軍団は、
7人でした。

しかも、重傷患者さんだけを診て、まだ無傷な私はシカトされました。

しかし、廊下に並ばされて、処置室で教授に鼻の穴を見られました。

主治医が

この患者は鼻中隔湾曲症で・・・

と簡単に説明し、教授がそれをもって私の鼻を凝視。

ああ、なるほどね。

と、それだけ言っていました。

スンゴク症状がわかりやすくて、説明の余地もなかったのでしょう。

パっと見ただけで鼻軟骨の歪みが的確にわかるなんて、

どんだけあたしの鼻は曲がってんねん!

と改めて思いました。

手術前 2

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